果実が腐るまで

大人になったフリ

女はエロをジャンル分けしない

 私は幼少期から大量の男向けエロを読みながら育ちました。私の想像力や創意工夫性はエロ本によって培われたと言っても過言ではないです。自分の子どもには絶対こうなってほしくない。

子どもは性欲がないというのは大人達の「子どもはこうであってほしい宗教」による思い込みなので大抵の子どもはガンガンにみなぎっていると思うのですが、なぜ大多数が大人しくしているかというとエロに触れるきっかけがないからです。何かの拍子にスイッチを押されてしまった子どもが大人になるにつれてエロを極め変態への道を走ることになります。これに男女差はないと私は考えます。ですが、女は男に比べてエロに触れる機会が圧倒的に少ない。理由は一般的に「女にはそういうものが必要ないから」でしょうか。私はそうは思わないのですが、この感覚を持っているのは意外にも男性よりも女性に多かったりします。

 

周りの話を聞くと、「自分が何に興奮するのか分からないままセックスする」女性が結構な割合で存在します。まさに女にエロは必要ない論の犠牲者です。そういうものを見たり聞いたりして好き嫌いを明確にしたり、興奮ポイントを見つけたりしない。男性だったら自分の嗜好はハッキリしています。そうでないとAVのジャンル分けがあんなに細分化していません。しかし女性の嗜好となるとかなりぼんやりしている人が多い。そもそもエロにどんなジャンルがあるかも知らないのに明確化できるわけがないんですよね。

男性が「彼女が性的に未熟で何でも嫌がる。つまらない」と言うことがありますが、彼女にトラウマ等がなければただの無知なだけなのできっかけをバンバン与えて調教すればいくらでも開発のしようはあります。

 

そもそも、この問題はエロに関してオープンではない日本社会が悪いと思います。だから男性の性的嗜好は歪み、女性は一向に開発されず、一部の女性はこじらせる。

それも中々趣があるなぁと思ってしまう私が1番救いようがないです。

はじめます

16歳から23歳までずっとブログを書いていました。当時の私は楽しいことも悲しいことも全て書いていたように思います。今よりずっとコミュ力がなくて、人と直接交流することが怖かった私には最適なツールでした。どんなことがあっても、私には吐き出す場所がある。誰でもいい、見てくれる人がいる。

 

ある時から、ブログを書けなくなりました。

 

ちょうど新卒で入った組織を辞めると決意した頃です。それまでの私は、就職して半年で仕事を辞める決意を自分がするなんて想像できませんでした。中途半端に真面目な性格だからこそ、なんとなく人生の王道ルートに則って生きてきました。

その仕事は、続けていれば終身雇用が約束されていました。それを私が辞める?!信じられない。やっぱり辞めなきゃ良かったと後悔したら嫌だ。でもこのままここにずっといるなんてもっと嫌だ。そう思いました。

 

今思えば私の人生のターニングポイントでした。私はそれまで、何かをやめる決断をほぼしてこなかったように思います。やりたくなくても嫌だと口に出して言えなかった。その都度自分で選んで決めてきたつもりだったけれど、本当は周りに流されてなんとなく合わせてきただけではないのか。自分で決めるのは面倒だし、責任を取りたくないから。

仕事を辞めると親に伝えた時、自分の人生は自分で責任を持たなくてはいけないんだと初めて感じました。私の人生をどうにかできるのは私しかいない。どうせならもっと生きやすく楽しい人生にしたい。好きなことをしたい。

それまで仕事だけを一生懸命してきた私ですが、転職を機に仕事に対する優先度は大幅に下がりました。今でも自分がいなくても組織が回る状態が理想です。

 

…何故こんな話をしたかと言うと、辞めた職場の同期の結婚式が近々ありまして、同期とは仲良くしていたので式に招待されたのです。なので、式に参列するであろう元職場の人達と3、4年ぶりに顔を合わせることになるんですよね。職場の人達とは色々色々あったのですが、当時大学を出たばかりで右も左も分からなかった私には何も言えなかった。

でも、今なら大丈夫な気がする。思ったことを普通に言えると思う。

 

そして、今ならブログをまた書ける気がする。書きたい。書いてみます。

 

 

良ければお付き合いください。