果実が腐るまで

大人になったフリ

コンプレックスは金で解決したらいい【深爪矯正した話】

f:id:yuki227mogu:20161219212438j:image

この写真は私の手の深爪矯正前と矯正後(矯正が終わってから1年後)の比較です。今回は私の深爪矯正について語りたいと思います。やたらドラマティックにしたので長いです。

 

私は物心ついた時から爪噛み癖がありました。

寂しさ、自分を分かってもらえない不安を感じた時、考え事をしている時、気持ちが辛い時に私は噛まずにはいられませんでした。基本的に365日毎日無意識に常に噛んでいました。血が吹き出そうが肉が見えようが関係なかったです。痛いけど、噛むのを我慢するくらいなら痛みに耐える方がマシ。気付いたら23歳になっていました。

 

私はふと思い立って深爪矯正について調べました。一般的なネイルサロンのコースのひとつとして深爪矯正コースがあります。もしかしたらこれで私は変われるんじゃないか?今まで爪噛みを治そうと頑張っては何度も失敗してきました。これで最後にしたい。死ぬほど検索しまくって1番自分に合いそうなネイルサロンの予約を取りました。

 

私の通っていたネイルサロンの深爪矯正コースは

施術内容に関わらず1回9000円

(2〜3週間おきに通って計8回:合計72000円)

というものでした。高い。めっちゃ高い。ちなみに一般的なネイルサロンでジェルネイルをしたら安くて1回2500〜5000円です。お店と内容によりますが、深爪矯正は基本割高です。安くないので気軽にやってみようとはならない。ですが、私が深爪矯正に成功したポイントのひとつはココです。

 

『これだけ金をかけたら、7万かけた爪だと思ったら、うっかり爪を噛めないのでは?!?』

 

これはかなり効果がありました。爪を見るたびにこれ7万!!!!と心の中で叫びました。7万を噛みちぎるなんて人間がすることじゃないですよね。要は気合いです。

 

そして、成功したポイント2つ目はネイルサロンが私に合っていたからです。マンションサロンだったので人の目が気にならない個室でカウンセリング・施術をしてもらいました。あとネイリストさんが元深爪だったので、深爪に対する悩みを相談しやすかったです。

まず、ネイルサロンは基本爪に悩みがある人が行かない場所ですよね。そこへ深爪を治しに行くというハードルの高さ。勇気を出して行ってみたものの、深爪のつらさを何も分かってくれないネイリストに対応され傷付いたという人も多いと聞きます。元深爪のネイリストさんのカウンセリングに私はかなり助けられました。爪噛み癖が異常であることくらい当事者はよく分かっています。周りの目にも気付いています。でもやめられない。経験者だからこそ、その気持ちに自然に寄り添ってくれる方でした。深爪のことを落ち着いて話せた相手は彼女が初めてでした。そこで彼女が「私は爪を噛まないように物理的にガードすることはできる。話も聞く。だけど、本人に本当に治したい気持ちがあって絶対に噛まないぞという意思がないと、深爪矯正を何回したって深爪は治らない。ダメな人は何度もここに戻ってくる。あなたはきっと大丈夫。」と言ってくれ、私はその時点で自分の深爪は治せるだろうと何故か確信しました。要は思い込みです。

 

さて、では具体的にどんな施術をしたのかというと、まずスカルプチュアという技術で爪の形を整えます。深爪は爪が横に広がりすぎてしまっているので、縦長になるように両脇を押さえて固定し、爪が伸びるのを待ちます。f:id:yuki227mogu:20161219224159j:image

 上の写真はスカルプチュアの上からセルフでマニキュアしてるので分かりにくいですが…この時は矯正初期で爪の形が幅広です。スカルプチュアは2回くらい付けました。その後は一般的なジェルネイルを厚めに塗って爪のピンクの部分を増やします。

f:id:yuki227mogu:20161219224927j:image

上の写真は矯正後期。厚めのジェルネイルをした状態です。ここまでくるともう深爪ではないですね。しかし、深爪の人は薬指の爪がやたら丸まってしまうという謎法則があるらしく、薬指と小指の爪は逆に横に広がるように矯正してもらっていました。あとは爪の育成には手の保湿、ネイルオイルをこまめに塗ることが重要らしく、ハンドクリームをとにかく塗っていました。

f:id:yuki227mogu:20161219230157j:image

私は爪の白い部分を見ると噛みたくなってイライラするので、矯正中はセルフネイルをして爪が見えないようにしていました。自分じゃ無理という場合はサロンによっては別料金でジェルネイルの色を選べたりアートしてもらえたりするので、気を紛らわせるのに良いかと思います。

f:id:yuki227mogu:20161219230824j:image

上の写真が矯正を終える頃です。矯正を終えてからはセルフネイルを常にしていました。爪噛み癖にとって素爪が1番噛みそうになり恐怖を感じるので。その後素爪で過ごしても平気になりました。

f:id:yuki227mogu:20161219231513j:image

 矯正を終えて約2年半後の今日の爪。ケアをサボっていたのでピンクの部分は減ってしまいましたが、深爪には戻っていません。

深爪の時は人前で手を出すのが苦痛だったし、誰とも手を繋ぎたくなかった。今は手が綺麗と言われるのが嬉しい。指輪を堂々と買いに行けるのが嬉しい。という感じです!

 

 

 爪噛み癖は精神病として精神科医に認知されています。当事者だった私もその通りだと思います。これを読んでいる爪噛み癖に悩んでいる方がいたら少し肩の力を抜いてほしい。病気だから専門家に力を借りていいんです。病気だから1人じゃどうにもできないと言って大丈夫です。

しかし、私がお世話になったネイリストさんが言うように「本人が絶対にやめるという強い意思を持たないとやめられない」病気だと思います。綺麗な爪でこういうことがしたい、というビジョンがひとつでもあるなら、深爪矯正をやって損はないと思います。というか、そういう目標があれば必ず成功します。

 

ちなみに私が通っていたネイルサロンでは深爪矯正のコースを終了していました。なんだか寂しくなりました。